長谷寺榛原駅から一駅隣の長谷寺駅で降りて歩いて15分で長谷寺に着きます。長谷寺は山号を豊山( ぶさん )と称し、寺号を長谷寺( はせでら )と言い、正式には豊山神楽院長谷寺というのだそうです。 ちょうど、長谷寺観音特別拝観をしていました。 本当に大きな観音様です。 お御足に触れることができるのです。 僧侶の方に手に、五色の紐を撒いていただきました。 そして、観音様の前では真言を唱えて頂きました。 とてもありがたい気持ちになりました。 本堂から見える五重塔が桜の向こうに輝いています。 平安時代になって観音信仰が盛んになると、右大将藤原道綱の母が書いた「蜻蛉(かげろう)日記」や、菅原孝標女(すがわらノたかすえノむすめ)が書いた「更科(さらしな)日記」に長谷寺詣のことが載っていて、また、清少納言の「枕草子」では「正月に籠りたるは、・・」と記されて、今も正午に響く法螺貝の音に驚き、紫式部の「源氏物語」では22帖、玉葛の君は初瀬詣が舞台です。 686年(朱鳥(あかみどり)元年)に第40代天武天皇の病気平癒のため、ここ「こもりくの泊瀬山」の西の岡(現在の本長谷寺)に川原寺の僧、道明(どうみょう)上人が三重塔(現在は、五重塔の直ぐ南側に礎石だけが残っています)を建立して、国宝の「銅板法華説相図(千仏多宝塔銅盤、今は宗宝蔵に安置)」を安置したのが長谷寺の始めで、以来ここを「本長谷寺」と称し、今は南隣に「五重塔」が建っています。 長谷寺は、真言宗豊山派の総本山として、 また西国三十三観音霊場第八番札所として、 全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれ、 四季を通じ「花の御寺」として多くの人々の信仰をあつめています。 牡丹でも有名ですが、桜もまた本当に見事です。 本坊から見る長谷寺が一番綺麗なのではなどと思ってしまいます。 桜にうずもれてしまいそうな長谷寺の本堂は離れがたいくらいの美しさです。 長谷寺を出て、参道を歩いていると可愛い花を見つけました。 木に直接咲いているのです。 何とも可愛くてしばらく見入ってしまいました。 さて、この日の予定は終了です。 ゆっくりと参道を歩き、駅へと向かいました。 |